子どもたちが暴走する話。
反旗を翻すことを褒めたたえてるようなユゲ先生(ジャン・ダステ)は、もしかしたらこの映画の傍観者であり、観客と同位の存在だったのかもなぁ。
悪ガキは最後、自由になろうとする姿を傍観者に見せつける。
それは「嫌な体制なんてクソ喰らえ」的結末がゆえに、当時上映禁止されたのかな。
何年も上映禁止されていたなんて言われたらそういう妄想がぽんぽん浮かんじゃう。
面白い映画ではなかった。だけど、『アタラント号』とセットで観るにはすごく良い作品だった。
『アタラント号』を観たあとに短編三作を観るかたちになり、三作の最後だったのがこの『新学期・操行ゼロ』だった。
改めて三作は『アタラント号』に不思議とつながってる部分が多かったから、同時上映みたいにしてくれてありがたかった。
そもそもこんな特集なけりゃジャン・ヴィゴなんて知ることなかったろうし、イメージフォーラムには感謝でいっぱいです。
ありがとうごさいました。