Kamiyo

80日間世界一周のKamiyoのレビュー・感想・評価

80日間世界一周(1956年製作の映画)
4.0
1957年”八十日間世界一周” ジュール・ヴェルヌの同名小説

僕が小学生の頃「兼高かおる世界の旅」を思い出して、懐かしくなる。
好きな番組で、日曜の朝は家族揃ってみてたなあ。
芥川隆行と兼高かおる二人のナレーションよる
「兼高かおる〜」のテーマ曲はこの映画の主題歌なの。
世界中の国々へ興味持ち、世界を旅する職業に就きたいなと思ったことを思い出す、まあ現実は、そう甘くはありませんでした。
その時”八十日間世界一周”がリバイバルで映画館の大画面で楽しんだ
ことが思い出します
ビクター・ヤングのテーマ曲『Around the World』も
作品にピッタリの名曲です、

1872年 ヴィクトリア王朝時代の大英帝国。
まさに産業革命真っ只中でイギリスの絶頂期でした。
ロンドン英国紳士フォッグ氏(デビッド・ニーブン)。
「80日間で世界一周してみせる」という賭けをしたことから
前日に雇ったばかりの召使パスパトゥ(カンティンフラス)を連れて
途中から旅に参加するインド王妃をシャーリー・マクレーンを演じ、

世界一周の旅に出る。スペイン、スエズ運河、インド、香港、日本、アメリカを巡るが最後に一日足りずに失敗に終わったかに見えたが
東回りだったために・・・というのがオチ。
気球あり、帆船あり、列車あり、象あり…の盛りだくさんの楽しさでで、気球がアルプスを越えるとき、さっと山頂の雪をすくってシャンパンを冷やすシーンなど、1956年にいったいどうやって撮ったのかと思うような素晴らしいシーンが満載です。

行ったことのない土地に行ってみたい
誰でも当然そう思う事でしょう。
映画というものはその願望を身近に叶えてくれる存在です。
フォッグとパスパトゥの活躍(?)に笑わせてもらいながらも
きっちりとバランス良く美しい地球の姿を映している。
気球から見るアルプスの雄大さ
インドでの列車から見える夕陽の美しさ
日本と言えばやっぱりフジヤマ
そしてアメリカの壮大な大渓谷を行く列車の姿
人類はこんなに素晴らしい星に住んでいるのです。
映画というものは本当に魔法だと思える作品なのです。
美しい地球の様々な絶景を次から次へと映し出す、

本作は元祖カメオ作品としても有名です。
準主役のシャーリー・マクレーンやロバート・ニュートンの他に
有名どころではマレーナ・ディートリッヒ(やはり脚線美ねw)や、
フランク・シナトラ、シャルル・ボワイエ、そしてバスター・キートンらが登場。どこに出ているかは見てのお楽しみ。

ビクター・ヤングの音楽は誰しも耳にしたことのある名曲です。「アラウンド・ザ・ワールド」のテーマ曲に乗って、
気球が飛んでゆくシーン・・・忘れられません。
次から次への、豪華ノンストップ・ムーヴィーの元祖。
ホンワカ呑気な、気球気分で、古き良きハリウッド映画を堪能しました
Kamiyo

Kamiyo