みかん

フォレスト・ガンプ/一期一会のみかんのレビュー・感想・評価

4.0
観客はバスを待つ人と一緒にガンプの半生に身を委ねる。

思ったより最初から走ってなかった。
コミカルなシーンも多くて、最後まで楽しく明るい気持ちで見れました!

ガンプは真っ直ぐすぎて、周りとは少し違っている。
相手の言葉も真っ直ぐとらえてしまうし、そんな彼を理解できずに受け入れない人もたくさんいる。
ひどい言葉を何気なく言われて傷つくときがあっても、彼を愛した母、子供のころから寄り添ってくれたジェニーに、戦場の親友ババにダン隊長、彼の周りには優しく厳しい人たちがいて、皆本気でガンプに向き合ってくれている。

ガンプが"バカ"呼ばわりされて本気で怒ってくれる隊長~!
最高にかっこいい!!
一度は死にかけた人生を生かしてくれたガンプに笑顔でお礼を言うシーンは、涙無くしてみれなかったです。
船で生き生きしてる二人の関係がすごく素敵で、人生つらいことがあっても、希望はあるんだなって思える美しいシーンでした。一番好きなシーンでした。

ガンプはくじけないし、諦めない。
一度約束した言葉は忘れない。
そんな彼が大事にしてきた縁が繋がって、皆の幸せが好循環に巡っていくのがたまらなくハッピーで心暖まります。

ジェニーとの愛の形はすれ違っていたけど、一緒には生きれないかもしれないと模索している彼女の気持ちもわかる気がする。
彼女にとって、疲れた時に帰りたくなる安心できる場所がガンプなんだなって。
そこに恋愛感情はあってもなくても、友情でも家族でも、形は何でも良いって思えるくらい二人の愛は純粋で美しいかった。
どこまでも切れない縁だなって思いました。まさに一期一会。
二人の関係が行きつくラストは、切なさもあったけどとても幸せな気持ちになれました。

ガンプは吹っ切るかのように走り続ける。
それも人生さって、誰のためでもなく走る彼は、知らずに誰かに勇気を与えている。
彼は誰かの気持ちを変える力がある。
美しい魂と美しい景色に、人に優しくしたくなるような気持ちになれる暖かい作品だなと思いました!

歴史的な背景については確かな知識がないので私には触れられません。
本作は物語としてとても楽しめました。
みかん

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