このレビューはネタバレを含みます
少し前にYouTubeで期間限定で
配信されていた映画。
まず、監督が和泉聖治さん
主役は渡瀬恒彦さん。そして
相棒でお馴染みの片桐竜次さんの
お姿も。
原作者である、吉村作治さんの
圧の強さを感じる作品と思う一方で、
渡瀬恒彦さんの飄々としながら
アクションを無駄なくスマートに
こなす姿に見とれてしまう。
都市伝説のような話だが、
渡瀬恒彦さんはとても喧嘩が強い
と聞いた事がある。
この映画を見てそれはただの噂
では無く本当だったんだと
思ってしまうほど、見事な
動きだった。
アクションが上手な役者さんは
他にも沢山居るのだが、
センスが良いと言うのだろうか？
｢一生懸命練習しました｣感が
無かったのである。
正直こんなにアクションに長けた
俳優さんだとは思わなかった。
生前最後に出演された
アガサ・クリスティ原作のドラマ
での怪演が印象深かったのだが、
もう少し若い頃の、渡瀬さんの
バリバリのアクションシーンが
見てみたかった、と心底思った。
ストーリーとしては、東野圭吾さん
の『真夏の方程式』のように
感じてしまうところもあったが、
（作成順はこちらの方が明らかに
先ではあるけど）
悪が完膚なきまでにやっつけられ、
エジプトが舞台の勧善懲悪スタイル
には、胸がスっとしてしまう
ところもあった。
まとまっていて、キャストも
悪くはないけど、あまり印象に
残らないというか
ありがちな展開だったのが
惜しいところではある。
