このレビューはネタバレを含みます
私は原作を読んでないし、アニメも
見ていない。
全く予備知識を持たずに、この作品を
見に行った。
正直、感情移入は難しかった。
内なる力に気付けなかった主人公が
ある時を境に、神を守る戦士となる
為に修行を重ねる…。
偏見かもしれないが、
『絶対的な悪に果敢に立ち向かう
ヒーロー物』とは少し趣が違う。
特に、
自分を慈しみ、守ってくれたのに
生き別れとなってしまった姉への思慕。
幼いがゆえに彼女を助けられなかった
自分への叱責。
厳しい修行を通した後、主人公は、
心の中で幼かったかつての自分と
向き合い、自分自身を赦したという
シーンがとても印象的だった。
目を背けたくなるような辛い
出来事だったとしても、己と
きちんと向き合い、
乗り越えなければ強くなれない
というメッセージだったのだろうか？
綺麗な映像だったけど、
超能力や魔法、あるいは派手な
飛び道具もなくもないけど
ほとんどステゴロに近いアクション。
端正な顔からは想像もつかないほど
鍛えられた肉体を駆使して、
新田真剣佑はまるで踊るように
華麗なアクションを繰り広げていた。
今回、残念な事に吹替版での鑑賞。
新田真剣佑の英語のセリフも
是非聞いてみたかった。
タイトルに『Beginning』と
あるのだから、続編も期待して
いいのだろうか？
もし次回があるのなら、
今度こそ字幕版で鑑賞したい。
そして、エンドロールに
父・千葉真一氏のクレジットを
見つけた時は
「真剣佑くんは本当にお父さんを
リスペクトしてるんだな」と
思い、この作品をもって
「自分もハリウッドを目指す」と
父親に宣誓しているようにも感じた。
まさに、どこに出しても恥ずかしくない
俳優。今後の彼の活躍が楽しみである。
