シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

恋におちてのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

恋におちて(1984年製作の映画)
3.9
ロバート・デ・ニーロ×メリル・ストリープの不倫純愛もの。
デ・ニーロは建設会社の設計士、メリル・ストリープはデザインの仕事を片手間にやっている医者の妻。そんな二人が電車や書店ですれ違い、古典的な荷物取り違えで知り合いになり、やがて恋におちる。
デートを重ねるが、肉体関係には至らない。ただ待ち合わせ時間を決めて、束の間の逢瀬を楽しむのみ。中学生みたいなピュアな恋愛模様が、W不倫という後ろ暗さや生臭さをうまい具合に打ち消してくれる。
でも配偶者にはどちらも感づかれているというのが、ちょっとリアルで怖いな。デニーロが遂に、妻にメリル・ストリープの事を告げ、「何もなかった。何もなく終わった」と告げると、妻が「その方がもっと酷い」と怒る。何も無いのに明らかに引きずっている夫の様子を見て、肉体的欲望ではなく、本物の恋だと知ったからなのだろう。
「卒業」などでグラミー賞を受賞しているデイヴ・グルーシンの音楽が純愛!という感じで、とても良いです。
ウォール街が、城壁だったからというのは初めて知ったなあ。

勝手邦題はお休みです。「恋におちて」ベタだけど、これしかない、ええタイトルやなあ…