しゅん

カリスマのしゅんのレビュー・感想・評価

カリスマ(1999年製作の映画)
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井戸と湖のショットが美しいなと思ってたら後で役所広司が井戸を破壊しだして衝撃!

カリスマと呼ばれる木をめぐる争いと真実がわからないまま敵を定めて憎み合う人々という構図はもちろん社会の寓話なんだけど、重要なのはその寓話を植物に込めたことだと思う。かくも静的な世界の中で激しい闘いが繰り広げられていることを、木の朽ち倒れ方で表現すること自体に意味があるというか。前述の井戸の破壊もそうだけど、人間による暴力もこの映画の中では静かに行われている。

廃病院の外で水(雨?)が流れている映像で、足元あたりで流れが途切れているのがどうなっているかよくわからなくて印象に残ってる。
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