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象の背中のsingerのレビュー・感想・評価

象の背中(2007年製作の映画)
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「さあ、感動させて貰うぞ!」と気構えて鑑賞したのですが、何か結構、意外に泣けなかったというか。
予告編を見た時は、「これは泣けそう!」という感じが凄くあったので、少し拍子抜け。

やっぱり、ストーリー展開で引っ掛かる所があったのが、残念。
主人公に愛人が居るという描写は、それが生前の人間臭さを物語るものだったとしても、
こういう作品の中で、真っ直ぐに伝えたい事を伝えるなら、不必要だったと思う。
それに勘づきつつも、真実を伝えられないまま、夫を見送る妻が不憫に思えてしまいました。

そういう部分が物語の序盤で気になってしまって、それが素直に感動出来ない原因だったのではと思います。

序盤、主人公が今まで出会った人と再会して行きながら、自分の足取りを確認していくというストーリー展開は、
切り口としては面白そうに思えたのですが、終盤との繋がりが希薄だったのも残念でした。

でも、終盤の何気ない家族とのシーンは感動的でした。

先日の「Life」もそうなんですが、どちらも主人公の死に向かって収束していく物語として観るわけです。
だから、そこに至るまでの間にある、何気ない笑顔のシーンがとても印象に残ります。
何となく、「幸せ」ってそういうものなんだなと。

そういうことを気づかされました。

普段、何気なく生きていると見落としてとまうような所に、本当の幸せがあって、
それは結構、後になって気づくものだと。

だから、こういう映画を観ることで、そんな大切なことを思い出したりして。

役所広司はやっぱり良かったですね。
でも、他のキャストが微妙でした・・・。
息子、娘を演じた塩谷舜と南沢奈央には、もう少しスポットを当ててあげられたと思うんですけど・・・。
少ないシーンながらも、印象的だったのが岸部一徳。
妻を演じた今井美樹も、悪くはないんですが、「この人じゃないと!」という程の存在感は無かったですね。

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🎦こちらは、2008年3月22日にブログに投稿したレビューです。
【主題歌レビュー】
♫「最期の川」/Chemistry

いい曲です。
素直にそう思えました。
昨年の「遠影」に続くタイプのバラードなのですが、
今回はメロディラインに流れるような美しさと、繊細さ、そして後半に大きく盛り上がるパートがあって、
とてもドラマティックな一曲に仕上がっています。

旬を過ぎた感のあるChemistryですが、今回の曲は沢山の人に届くだけのエネルギーのある曲だと思いますね。

もうひとつの話題は、大杉漣が出演しているPV。

とても楽曲に忠実で、メチャわかりやすいドラマ仕立ての作品。
大杉漣の表情がとても印象に残ります。
いい役者ですね。

メロディ、歌詞、PVと、全て奇をてらうことなく、
飾り気のないメッセージが込められた曲です。

個人的にも沢山のリスナーの耳に届いて欲しいなぁと思いました。
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🎧こちらは、2007年の10月27日にブログに投稿した、楽曲のレビューです。

どっちかっていうと、ずーっと洋楽ばかり。しかも、邦楽でもロックばかりを聴いてきた音楽遍歴の中で、ポップス系で唯一っていう位、大好きでずっとファンでいるアーティストがCHEMISTRYだったりする。
2人とも年代も近いし、ASAYANのオーディションから一緒になって見てきたというのもあって、なんか凄く身近に感じる部分もあったりするし、何より、歌い手としての、堂珍嘉邦を実はメチャ尊敬してたりしてる部分があって。
あの、甘くて艶っぽい歌声、美しい波形のヴィブラートに憧れて、結構、ヴォーカルスクールの課題でも何曲か取り組んでたのが懐かしいなぁ。

この「最期の川」は、どちらかというと、人気も落ち着いて、熟成の時期だった頃にリリースされた楽曲で、秋元康の手掛けた、珠玉のバラードですね。

https://youtu.be/Pk17rkaqz2U
↑当時のレビューでも触れていますが、大杉漣さんの出演していたPVは、彼が亡くなった今見ると、本当に心に染みます。
2011年の「10th Anniversary TOUR -neon- 」。
大阪城ホールのライブで、この曲を生で聴いた時は、凄く感動させられたなぁ。
今でも、大好きで、色んな場面で思い出す名曲のひとつです。

なんか自分は冬になると、無性にCHEMISTRYが聴きたくなる。
やっぱ熱心に聴いてた時期が、一人暮らしをしてた頃の冬だったのもあるし、
「My Gift to You」、「almost in love」、「白の吐息」、「恋する雪 愛する空」と冬のバラッドに素敵な楽曲が多いなぁと思うし。

https://link.tospotify.com/G7X5PoMzzbb
↑ということで、Spotifyで「Winter’s Chemistry」のプレイリストを作ってみました。
こういう編集作業は、ホントに没頭してやっちゃうので、いつの間にか時間が経ってしまって、映画のレビューはそっちのけになってしまいました・・・。
でも、テーマを決めて曲を選んだり、曲順考えたりするのは、かなり楽しいので、やっぱマイテープ作りはずっと好きだなぁ。
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