singer

熱のあとにのsingerのレビュー・感想・評価

熱のあとに(2023年製作の映画)
2.9
もう、これはキャストを見ただけで、絶対観とかなきゃいけないなぁと思ったんですよね。
仲野太賀と橋本愛の共演。
ここに、今注目してる女優さんの木竜麻生さんが絡んで、
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の水上恒司くんも出てるし、
「偽りのないhappy end」の鳴海唯さんも出ていて。
ここに、坂井真紀と木野花とベテランがどっしりと居るなんて、これはかなり面白そうだなぁと思って、観に行ってきました。

でも、ちょっと深くハマれなかったなぁ。
2019年の新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得たというのは、興味深い切り口だなぁとは思ったけど、主要な登場人物が本当、全員って言っていいくらい、
「わけわかんない」思考を、お互い戦わせている感じだったので、
感情移入出来るポイントがひとつも無かったし、
ストーリー展開も突拍子もない感じで、心理的な連続性を全然感じられなかったので、ずーっとなんだか置いてけぼりにされているような、そんな感覚が最後まで消えなかったですね。

なので、キャスト陣の熱演も、あまり心に響かずということで、ちょっと勿体無いような感じにもなりました。
でも、キャストと素材がいいなぁと思っただけに、ちょっと料理に難があったのかなぁと、そんな印象でしたね。

しかし、それでも鳴海唯さんと、水上恒司くんは、短いながらも凄くインパクトのある存在感を見せつけてくれて、これからも注目して行きたいですね。

後、坂井真紀さん。
最近良く見るなぁと思ってたら、「アナログ」、「MY(K)NIGHT」、「カラオケ行こ!」と、最近の出演作を全部観ていて、しかも全部お母さん役だったので、なんか凄く”お母さん感”を、また印象付けられたという感じがありましたね。

「熱のあとに」。
1度観た印象では、ちょっと咀嚼できない部分が残る作品ではあったけど、こないだ購入した、月刊シナリオの3月号に、今作のシナリオが掲載されていたので、一度振り返りつつ、読んでみようかなと思います。

でも、ラストシーンは凄く良かったなぁ。
もう、全部ここに集約しましたって感じで、とても印象に残ったんですが、
だからこそ、そこまでの道程を、もっと丁寧にわかりやすく描いて欲しかったなぁと思いました。
singer

singer