どこか桃鉄をプレイしているような気分になる今作。こんなのあり?という展開が続きまくる上に、桃鉄でいうボンビーが憑いているとしか言えない状況がまた面白い。
そんな作品の内容をざっくり言うと
刑事のベン(クリント・イーストウッド)は、裁判の証人であるマリー(ソンドラ・ロック)を空港まで連れていく…が、その中で、先程述べた感じに何度も行く手を阻まれる、そんなお話。
家倒壊まで銃弾を撃ち込まれたり、ヘリコプターでストーカーのように付きまとわれたり。思わずアンパンマンマーチの一節の「そんなのはいやだ!」と言ってしまいたくなる。しかし、ベンは弱音を吐かずに己の力を振り絞る。まるで、正義を遂行させるアンパンマンのように。
マリーが、売春婦は汚れたらシャワーで流せるけれど、警察は心まで汚れるから簡単には落ちない。的なセリフを呟いていて、ツボりました。自分の職を棚に上げ、警察を卑下する言いよう。このパンチ力が堪りませんでした。
ラストのバラエティ番組のようなシーンには大爆笑。風雲たけし城やらで、何かありそうだな、と率直に思いました。しかし、そこのシーンに凝りすぎてオチが陳腐なものになっており、物足りなさがあったのが現状。トロッコアドベンチャーのラストで間違えたようなガッカリさが、私の心の中で生じました。