793年にホーリー島に上陸し、「リンディスファーンの福音書」を狙うノース人のヴァイキング一党と、福音書を守る修道士一行のお話。
ほぼ、史実。
「オレたちゃヴァイキング!ヒャッハー!!」な感じのジャケットですが、中身は全然違います。
全体的に色調を抑えた暗い映像で、話のほとんどは森の中です。
話のスジも非常に真面目で、カケラもヒャッハーしてません。
残念。
登場人物も極端に少なく、低予算で作られたんだなぁという悲哀を感じ取れます。
低予算なはずですが、聖書などの小物や鎧や剣などの装備は、かなり考証を重ねた末なんだろうと思われるくらい細かく良く出来てます。
リアリティのある小道具達と奇をてらわないストーリー。
もう少し予算があればもっと面白かったかも。
当時の北欧神話圏vsキリスト教圏の争いを丁寧に描けていると思います。
反面、ストーリー全体のスケールの小ささがなんとも残念。
西欧時代劇モノとしてはそこそこの出来だとは思います。