siorinn汐鈴

バルタザールどこへ行くのsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)
3.8
ロバ、可愛らしい…と観ていると強烈なパンチを受けます。
ううーん、ここでも神の不在ですか…

ロバを通して描かれるもの。

愛のもろさ、純粋で美しいものは壊れやすい、そして転落への道は楽でいつも口を開けてそれを待っている。

時の流れで人は変わり、弱さに負けてしまうもの。悲しいけれどそれが現実。

それをじっと見つめるバルタザールの目。
彼もまたあがらうことなく、人にその命を翻弄され…

悲しい、バルタザールが可愛く、マリーが美しいから、余計にそう思えてしまう。
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