カルダモン

ゴーストバスターズのカルダモンのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)
4.8
恥ずかしながら実は子供の頃に結構怖かった映画です。コメディ映画として認識されてることが多いですが、冒頭の図書館や冷蔵庫の中の異空間とか雰囲気はなかなかのもので、観た当時は冷蔵庫開けるの怖くなったくらいダメージ喰らってました。人気キャラの緑色のハラペコオバケでさえ、ホテルの廊下で鉢合わせした時のブキミさが嫌すぎて、ホテルなんかに泊まるとふと思い出すことがあったりする始末。ルイスが鍵の神に追いかけられてレストランの外で誰にも相手にされずに悶絶するシーンなど絶望的でした。椅子からキモい手が生えてきてデカイ犬がいるドアに突っ込んでいくとか、今見てもなかなかヤバいと思うんですけど、あまりそんな話を聞いたことがないので少数派なのでしょうか。

そんな感じで愉快なフリして私の中にある幼少期の恐怖心をツンツンと刺激してくる特殊な本作。しかしやっぱりなんといってもマシュマロマンのファーストカットの衝撃は凄まじく印象に残っておりまして、ビルの隙間から覗くチラ見せ具合、スローなスピード、街の明かりの照り返しによって浮かぶ表情、そして笑顔からのプンプン顔!最高です。


一番好きだったイゴン役のハロルド・ライミスは2014年に亡くなってしまって、今でもちょっと寂しい。今度の新作アフターライフではイゴンの孫が主人公という設定なので、ドキドキしております。