ロマ音楽にはわりと興味あるので観てみたのですが、私にはちょっとわかんない感じだったかな〜(^^; 結局、彼はロマの村で何を得たの？ただ音楽に惹かれてここまで来た自分が、暮らしやロマの置かれている状況を知って、何やってんだオレ、って思った話なの？
差別されたり迫害されたりは、例え歴史や文化の違いで理解されにくかったとしてもあってはいけないことだと思うし、独特の文化の素晴らしさをちゃんと理解しないでいる都会人などはどうかと思うけれど、それを伝えたかったにしては若干わかりづらかったというか浅かったなあという感じが、私はしてしまいました。
ただ、劇中で演奏されるロマの音楽や、衣装や、暮らしぶりはとても興味深かった。ロマの歌や演奏は心の叫びが感じられたりするし、演奏力もとても高い。確かにちょこっと野蛮と思われてしまうような生活ぶりもあったりはするけど、人な暮らし方や生き方を思った時にはこっちの方が正直で豊かなのかもなあと私は思う。そういうのを感じられたのは映画としてとても良かった。
最初に書いたように、物語としてはあんまり深いとは私は思えなかったけれど、もしかしたらロマの暮らしを伝えるという意味ではかなり良かったのかも。ここんとこちょっといいなあと思う映画ばかり続けて観ていたから良作のハードルがあがってしまってたという気もする。いつかもう一回観たら評価違うかもだけど、たぶん観ることはないだろうなあ(^^;
