なかなかの重たさに一回で観る事ができず、年末年始に何度かに分けて観ることになってしまった。それは正直身につまされるような気持ちになってしまったこともあり。人生も終盤と感じるようになると黄昏時のような気持ちになってしまうこともある。人の人生ってそれなりに色々あるから。
この人はノマドの暮らしを選んだのか、選ばざるを得なかったのか。どちらでもあるのかな。それぞれが胸に何かを抱えて漂流しているノマドたちは、やっぱりいい加減なことができない真面目な人なんだなと私なんかは思ってしまった。もっとふわふわっとした生き方をする人もいっぱいいるし、誰だって簡単な生き方を選ぼうと思えば選べるだろうに、と。
老後は出来るだけ軽やかに小難しいことを考えないで楽しく生きていきたいものだと思ったりしていた私にはこの作品は正直少し重かったかもしれない。でも現実はなかなか厳しいし、簡単ではない。
どんなふうに暮らしても人との関わりは大切だし、人は一人で生きていくことは多分できないんだなということも思った。心の傷を乗り越えるのにもやっぱり人との関わりが大事だったり。
強く生きるってこととか、自由とか何かに縛られるってこととか、お金や物についても色々考えさせられる話だった。
