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ジャズ・ロフトのQvQのレビュー・感想・評価

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)
3.8
ジャズはそこまで好きなわけじゃないけど、この空気感はちょっとだけわかる気がする。やりたいことがまずあって、それに没頭する人々がいて、貧しかろうが薬に頼ろうが、とにかくやりたいことをやる。今でも多少はこんな世界で生きてる人はいるんだろうけど、追い詰められようが体や家庭を壊そうが、そこに高い価値を見い出して生きてる人がいて、そんな生き方はなんだかんだ言ってやっぱり魅力的には感じてしまうなとまず思いました。まあドラッグは肯定しないし、家庭を壊すことも全く良いとは思わないし、周りに迷惑をかけずにやれた方がいいとは思いましたが。

大量のモノクロ写真と録音された肉声はやっぱり生々しくて、よく残ってたと思うし、すごく貴重だなと思います。ユージン・スミスってやっぱり非凡な人だったんだなあと。

今の時代は正直ちょっとつまらない。だからメチャクチャだろうがなんだろうが人が生き生きと生きてた時代の空気を感じられるものに惹かれる気持ちは少なからずあったりします。人間はだんだん人生を無駄に使うようになって行っちゃってるなあと思う。ゲームやってる時間はそんなに貴重か?暇つぶししてる時間、もったいなくないか⁇ …なんて、どうせ野暮なこと言ってるようにしか聞こえないんだろうけど。

ジャズは嫌いじゃないんだけど、あんまり自分にしっくりくる音楽じゃないので、詳しくもないしそのあたりの貴重さはわかってないかもです。ユージン・スミスもすごい人だとは思うけど、写真家としてはそこまで好みの人ではない。だから何か変な方向の感想にはなったかもしれないけど貴重ないいドキュメンタリーだったとは思います。
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