Azuという名のブシェミ夫人

ある日どこかでのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ある日どこかで(1980年製作の映画)
5.0
見てすぐDVDを購入したお気に入りの作品。
エリーズの写真に釘付けとなってしまったリチャードのように、この映画にぽぉーーっとなりました。
ラフマニノフの柔らかな音楽に、美しい演出、なんて素敵♪

時間を遡ってでも会いたい。
その想いが十分に理解できるほどジェーン・シーモアがめちゃくちゃ美しい。
リチャードがエリーズの写真を見つけるシーンでは、撮影の時まで写真が隠されていて、クリストファー・リーブは本当に振り返った瞬間に初めてあの写真を見たのだとか。
息のみますよね、あの写真。
しかも『真珠の耳飾りの少女』みたいに、じっとこちらを見つめているようで、瞳に吸い込まれそう。
リチャードが何度も何度も見に行っちゃうの分かります。

撮り方とかも好き。
リチャードがエリーズを探している時、窓ガラスに映った彼女を見つけるシーンとか、その後の美しい出会いのシーンも。

あの斬新なタイムスリップの仕方に批判的な意見もあるみたいですが、彼の想いの本気具合、愛の強さ、そういうものを表すとしたら、あれ以上のものって無いと思うんです。

想っても想ってもどうにもならない事って現実には沢山あるから、それが叶う映画って素晴らしい。