さとり

耳をすませばのさとりのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
5.0
小学校の合唱部で、好きな歌を歌えることになってその時に私は「カントリーロード」をリクエストした。小学校の時に買ってもらったジブリのCDからとって。
あの時、サビの意味しか(しかも浅めにしか)わからなかった私は今でもずっと実家に住んでいる。私にとって「あの街」となるはずの地元に住み続けてる。

この作品にはジブリファンにはたまらない、ジブリ作品の伏線がたくさんある。だからちょっとワクワクが止まらなかった。🎶

雫と聖司は、ああ見えて中学生。
(高校生のようにみえる…。)
夢を抱いている時の姿勢は、きっとそこに可視できない期待の裏側のようなブラックホールの存在も感じているだろうけれど、その姿勢は本当に凛々しい。

その頃くらいか。周りの人が夢を持って生きてることに焦り始めるのは。でも、振り返ってみるとこれまで自分、何もしてなかったってわけじゃないはず。続けてきた部活、続けてきた趣味、あるいは(義務の)習い事。
意外にも自分は自分が光るための原石を持っているのかもしれない。さぁあとは原石を磨くだけだ。と、この作品を見ればいつでも地球屋の店主は言ってくれる。

おおよそ、自分の将来というものは、25歳くらいまでに決めなければいけないのですか?
そういう雰囲気をひしひしと感じる前に、10代の貴方、貴女。
知らない世界の風にたくさん吹かれてほしい。
さとり

さとり