ヌーヴェル・ヴァーグの映画監督、アニエス・ヴァルダが亡き夫である、ジャック・ドゥミに捧げた一作。
ヴァルダのドゥミに対する溢れんばかりの愛が随所に感じられて、2人の愛が伝わるとともに、ドゥミとの永遠の別れへの寂しさ、寂寥感も感じられてる切なかった。
この作品を見て分かったのは、少年時代の経験が人格を形成するというのは本当で、ドゥミの場合は少年時代の原体験が作品に色濃く反映されているということ。
シェルブールもロシュフォールも天使の入江も全て彼の過去から成り立っているんだなと考えてると、彼の人生そのものがエンターテイメントであったかのように感じた。