しゅん

栄光何するものぞのしゅんのレビュー・感想・評価

栄光何するものぞ(1952年製作の映画)
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最高!これがフォード作品で評判よくないってマジでか?
行進曲のあっけらかんと町のドタバタに全く似合わない戦場の暗鬱さ。戦争の狂気と個人の狂気が拮抗して奥ゆかしい。
振り向く動きが笑いと切なさの両方を誘うし、サイドカーの暴走はとにかくドキドキする。アメリカンイングリッシュとフランス語が均衡する様も、のどかな街における曲がった大木の存在感にもグッとくるものがある。酒場の暗さとランプ、防空壕の入り口の桃色がかった光も印象深い。

当時20歳足らずのマリサ・パヴァンめちゃかわいい。行進を異性一人が眺めてるシーンの反復(男女交代)がとてもよかった。

『捜索者』『モガンボ』『リバティ・バランスを撃った男』などと合わせて、独身者の映画の流れでもある。

それにしても、ジェームズ・キャグニーとダン・デイリーのコンビネーションを好きにならない人なんているんだろうか??
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