このレビューはネタバレを含みます
アメリカ社会への皮肉を散りばめた、ひとりの中年男性の異常性を描いた作品。
マイケル・ダグラスがハマリ役すぎ!
異常者の役なんて初めて見たけど、恐いくらいにお似合いでした。
ロバート・デュヴァルも好感度溢れる刑事役でしたね。
異常者なんだけど、思考まで完全な犯罪者ではない。
彼はただ家に帰りたいだけ、その障害を排除しているだけ。
社会に対する憤慨を撒き散らしながらも、我が子の誕生日を祝いたいだけというのが本当に皮肉めいていた。
人間は誰しもがこうなる可能性がある。
社会に対する不満から、もっと身近な内輪話まで。
どんな些細なことにだって、普通の人を暴走させるに至るまでの引き金が備え付けられていると思う。
異常者かそうでないかなんて、本当に紙一重なんだよ。
自分も今の日本の将来に全く期待なんてしていない。
今のランクが見事に崩壊するようなことがあれば、その先なんて知ったこっちゃ無いってなるかもしれない。
そうならないように気を張る努力はしてる、皆そうなんじゃないのかな。
ただなってしまったとしても、怒りの矛先を間違えてはいけない、絶対に。