映画大好きザウルスくん

ブレイドの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

ブレイド(1998年製作の映画)
4.1
☆再鑑賞☆
人間とヴァンパイアの混血種であるブレイドが人間を脅かす悪のヴァンパイアを討伐する姿を描いたホラーアクション大作!自身の持つポテンシャルを遺憾なく発揮できたブレイド役は、間違いなくスナイプス史上最高のハマり役と言えるでしょう!本作に出演するまでのスナイプスのアクション映画は面白い作品でもスナイプスのポテンシャルの60〜70%くらいの魅力しか出せていなかった印象があり、連日観ていてとても歯痒く感じていたのですが、ここに来て100%を通り越して一気にポテンシャルを130%解放したかのような恐るべき作品に出会えました🥳

全体的にはよくもまあここまで中二心を刺激する映画が作れたなという感じで、まず真面目な顔をしたおじさん達が会議で「我々ヴァンパイアは…」とか言い出したり、ヴァンパイアの集う場所に分かりやすく印が書いてあったり、十字架は効かないのにニンニクと鉄と紫外線はめちゃくちゃ効果があったり、ヴァンパイアのクラブで天井から血のシャワーが降り注ぐイベントがあったり、とにかく本作独自のヴァンパイア世界の設定が面白いです!主人公ブレイドはオシャレ角刈り+サングラス+黒のロングコートと攻めまくりなファッションに身を包み、オマケに背中には日本刀まで挿しているという強烈なルックス!陽の光を浴びても死なないブレイドがヴァンパイアの間で「デイウォーカー」と呼ばれているのも何だかダサカッコいい!ここまでしてるのに説得力があってコスプレ感を一切感じさせない俳優はスナイプスの他にいないと思います(流石に背中に日本刀挿したまま白昼堂々と街中歩いてるのは笑いましたが…笑)🧛

そして本作最大の注目ポイントがスナイプスの身体能力とVFXを組み合わせた最高にカッコいいアクションシーンです!これまでのスナイプス作品では僅かな格闘戦しか見られずにひもじい思いをしてきましたが、本作はその全てが振りだったかのように感じるほどパワー全開でフルスロットルな格闘戦を終始味わうことができます!冒頭からとにかくヴァンパイアどもを殴る!蹴る!斬る!撃つ!の連続で、特に以前からスナイプスの特徴として注目していた通り脚系の技より腕系の技をメインにして闘っていた辺りもスナイプスらしさが光っていて嬉しかったです!キレキレな刀捌きも実に見事でした(また、それらの映像に合わせてピップホップが鳴り響き、コートもバザバサとはためき、敵は身体が燃え尽きたり大破したり骨が飛び出たりとハチャメチャな朽ち果て方をしてくれるので無双感と爽快感がスゴかったです!)👏

その他の点においても本作は褒められるポイントばかりで、ヒーロー映画においてダレやすい基礎設定を教えるくだりもテンポがいいため一切ダレることがなかったし、ブレイドが弱体化する時間も後に復活した時の気持ち良さを際立たせるための必要最低限の尺で済ませていたし、復活のためにヒロインの血を吸うシーンはベッドシーンのない本作において唯一大人なエロさを感じさせる場面に仕上がっていて工夫が見られるし、敵はヤクザ映画のような手口で報復してくるのでこちらの復讐心をさらに燃え滾らせてくれたし、とにかく観ていて気持ちの良い映画だと思いました!

よくよく考えてみればヴァンパイアを見た周りの人達が騒がなすぎたり、ラスボスに小者感があったり(儀式を終えて覚醒するまで一切ブレイドと対戦しない辺りも含めて)、ブレイドが強すぎて最後のヤバそうな儀式が大したことじゃなかったかのように感じられたり、ツッコミどころもかなりあるのですがその全てが気にならなくなるほどスナイプスの魅力が溢れていたので問題なしです👌

長々と語りましたが、本作を観ればスナイプスが番長と呼ばれる所以が分かるはずです!惚れ惚れするカッコ良さに皆さんもぜひ酔いしれてみては如何でしょうか😍