KeN

アイガー・サンクションのKeNのレビュー・感想・評価

アイガー・サンクション(1975年製作の映画)
2.6
BS-TBS「土曜デラックス」の録画にて。恐らく再見。

4連休初日もまたしても雨、そしてコロナの感染拡大により、不本意ながら“Stay Home”。早く またトレッキングを再開したいけど、さすがにこの天候とコロナ禍の状況下では…。
そんなわけで、今日はかなり前に録画していたクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた“ジェームズ・ボンド風味(?)の山岳サスペンス”を家でおとなしく鑑賞。
恐らく この作品は子供の頃、テレビで一度は観たことがあると思うのだが、今日 改めて観てもストーリー等 全く記憶にない。秀作揃いの最近のイーストウッド作品とは違い、この作品はストーリーや演出等が明らかにB級作品なので、記憶に残ってなくて当然かも…(苦笑)

とはいえ、最近 山に興味を持ち始めたこともあって、70年代の山岳スタイルやトレーニング風景などはなかなか面白かった。イーストウッドがジーンズ姿でトレランするカットには暑苦しさを感じてしまったけど(笑)
この作品の見所はモニュメントバレーでのトレーニングの為のロッククライミング、そしてクライマックスとなるアイガーの北壁の登頂シーン。なんでもアイガーでの撮影に際して、撮影スタッフのひとりが事故で亡くなられたそうだが、CGとか当然ない時代の撮影だけに危険極まりないだったものに違いない。
もし仮に今のイーストウッド監督が“アイガーの絵”を撮るとしたら、こんなジェームズ・ボンド風味のどうでもいいB級サスペンスドラマ仕立てにするのではなく、恐らくドキュメンタリー風味のもっと質の高い山岳ドラマの作品を製作していたのではなかろうか…?イーストウッドが登山好きかどうかは知らないけど。

しかし『フリーソロ』を観た時にも感じたけど、たとえ自分がもっと若く そして体力があったとしても、ロッククライミングだけはチャレンジしてみたいとは思わないなぁ…(汗)
KeN

KeN