KeN

コッホ先生と僕らの革命のKeNのレビュー・感想・評価

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)
3.0
NHK BSプレミアムシネマの録画にて。初見。

「Footballは貧富の差など関係ない。」by コッホ


ドイツにおいて"Fußballの父"と呼ばれる英国帰りの教師ウィルヘルム・カール・ヨーハン・コンラート・コッホによって、Footballがドイツの学校に初めてもたらされた様子を描いた物語。
かなり臭めの演出が施されている感は否めない処スポーツドラマだったけど、実際にドイツにおける"Fußball"の起源はこの物語の舞台となるブラウンシュヴァイクでこの地でドイツ初のFootballクラブ となる名門アイントラハト・ブラウンシュヴァイクも誕生している。

全くの余談であるけど、ここ日本においては“Footballの父”と称されるのは東京オリンピックを控えた日本代表の強化指導にあたり「日本サッカーリーグ」創設にも尽力したドイツ人コーチ デットマール・クラマーである。その彼が来日してから62年後の2022年のワールドカップでまさかそのクラマーの母国である強豪ドイツをあんなかたちで日本代表が破るとはねぇ…(苦笑) 今年のアウェーでの大勝と併せて まさに世界中に衝撃を与えたのは記憶に新しい。
因みにドイツ代表(旧西ドイツ)が“Footballの母国”イングランド代表を初めて破ったのは1968年だから、Footballがイングランドからドイツに伝導されて約1世紀ほど擁したわけだ。更に更に余談だけど、Footballがここ日本に初めてもたらされたのは1873年といわれているから、ほぼドイツと同時期という衝撃の事実に今さらながら気付く…(笑) ようやく同期の仲間に追い付いたんかい!(笑)
ついでながら、そろそろ日本も「サッカー」なる和製の造語を卒業し「Football = フットボール」という世界標準の表記に改めてくれないかのぉ…。せっかくFootballの競技力も文化度も高まってきたんだから。

しかし、こんなにも世界中の多くの人々を魅了し続ける素晴らしいスポーツであるにも関わらず、未だにFootballを題材とした小説や映画作品で優れた作品がないのが不思議で仕方ない…。自分が観たFootball関連の作品の中で唯一 面白かったのはニック・ホーンビィの小説『Fever Pitch(邦題 ぼくのプレミア・ライフ)』ぐらいか…?残念ながら映画化されたこの作品をまだ観たことがないが!(涙)
KeN

KeN