chunkymonkey

王様のためのホログラムのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)
2.5
トム・ハンクス演じる男が商談で国王に会うためにサウジアラビアに行ったら、そこは砂漠のテント。何にもないけどどうすんの?さらにもう少し詳しいFilmarks のあらすじ読むとなになに、めっちゃ面白そう、そそられる!!

が、ですな。多くの方がレビューで書かれているのと同感で何が言いたい映画なのか全くわからなかった... 糸口は3つあって、中年の危機からの再生、イスラム文化の受け入れ、そして運命的な恋愛。この3つの主題全てにおいて同程度に表面しかさらってなくて、どういう目的で作られた映画なのかがある意味ミステリー映画(笑)。せっかくのトム・ハンクス、面白い設定だし、3つのうちどれでもいいんでどれか一つをちゃんと掘り下げたらいい映画だった... かもしれない。

中身がないだけでなく全く刺激もない。心があまりにも弱ってて、何も刺激が欲しくないときにはいいのかも。インフルエンザで寝込んでしまったときに、何も食べたくないけど何か口に入れないとと思って食べるお粥のような作品。一方で、ビルの受付の対応はじめ、結構理不尽な出来事が連発するのに特に不快に感じるところがないようにほっこり上手にできていて、観ない方がいいよというほどでもなかったです。
chunkymonkey

chunkymonkey