フラー『拾った女』(53)のリメイクで、舞台はなぜかケープタウン。ジャクリーン・ビセットがバスでジェームズ・ブローリンに財布をすられるところから話ははじまる。実はその財布には、機密フィルムが入っていたのだ!知らない間にスパイの手先にされていたビセットは上司ジョン・ホワイリーに文句を言うが、逆ギレされてスリを捜す羽目になる。まるでTVMのようだなあと思ってネットで検索したら同じこと書いてる人がいて笑った。アパルトヘイト映画と書いてるものも見たが、当時ここを舞台に撮ったら自然にそうなってしまったのかも知れない。それが歪な面白さにもつながっていないので本当につまらない映画だと言える。