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ミートボール3/魔女と童貞ボーヤのHKのレビュー・感想・評価

2.5
映画出演中に文字通り昇天してしまったポルノ女王Sケラーマンだったが、天国の映画スタジオの入所リストに名前がなく、夏休みに川のリゾート地で働くPデンプシーの童貞喪失手伝えば入れて貰える、というストーリーには、ん?となるがまあ言いたいことは分かるので。ケラーマンはダサくバカにされているデンプシーをバブル時のTV局のディレクターみたいなルックスに仕立て上げると、股間をサラミで粉飾し、女がノーと言う時はイエスなのよ、などと時代も論理も錯誤した指南でデンプシーの初体験に協力するのだが、デタラメな話を追うよりモンローやハーロウのゴージャスな衣装に身を包み寄り目で机持ち上げたりする愉快でセクシーなケラーマンこそ本作唯一の見所だと言っていい。それだけで僕はもう大満足だ。なおケラーマンはロキシーという名前だがこの少し前にグレン・クローズの『マキシー』がある。あれは死んだ映画女優の霊魂が貞淑だった妻に憑依して奔放になるという話だったが(原作はジャック・フィニイ)インスパイアされてるんじゃないかな。
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