Gatt

ネバーエンディング・ストーリーのGattのレビュー・感想・評価

3.6
シンクロニティなんでしょうか、
ちょうど久しぶりに観たいななんて思ってた所で、BSでやってくれた。

今、実は自分は「もう一度ミヒャエル・エンデを読むキャンペーン」中w。
ファンタジーなんか30年くらい読んでないのに、昨年後半から、降って湧いたように読んでなかった児童文学に始まって(それだけ日々疲れてんだわw)、やっぱりエンデに与えられた衝撃を忘れられず、このキャンペーンに至るw。

この映画がどうであれw、
この映画はエンデに逢わせてくれた大切な作品。
当時、予告とかで観たいなぁーと子供心に思っていたんだけど、きっと無理だろうなと思っていた。
そんな時、本屋で出会ったのが原作「はてしない物語」。
立ち読みし始めたら面白すぎる。
古本屋で本を盗む場面から始まるのだけど、「手にとったら離れない」感じ。
流石に盗まなかったけどw、「親にねだって買ってもらった本」(3000円もする)になりました。
物凄い読み応え。今でも想い出の本です。

映画はそれから数年後、テレビ放送で。
アトレーユの冒険譚は、キャラクター造形もなかなかで、子供心には悪くなかった。
でもブサイクすぎる「ファルコン」という名の竜(原作は「フッフール」)の登場から暗雲が漂い始め、中途半端に原作前半で無理矢理終わらせた薄っぺらな結末。ラストの街での追いかけっことか、悲しさしか無い。
続編も後に作られたけれど、「踏み躙られた想い」は変わらない。

今回再見して、大人になった自分としては、ラストに怒りさえ覚えた。でも、この映画にはとても感謝しているから、無下な点数はつけないけど。

この素晴らしい原作を、3部作でくらいで満足いく形で是非再映像化してもらいたい。やはりギレルモ・デル・トロかピーター・ジャクソンしか居ない!
Gatt

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