ギズモX

ソルジャーのギズモXのレビュー・感想・評価

ソルジャー(1998年製作の映画)
4.4
90年代B級映画のテイストが堪らないカートラッセル主演のSFアクション映画。

《生まれた頃から感情を殺され、ソルジャーとして育てられた歴戦の兵士トッドは、遺伝子操作された次世代式のニューソルジャーに取って代わられゴミだらけの星に廃棄処分されてしまう。
その星の集落に匿われたトッドは次第に人間性を取り戻していくが、ある日、集落にニューソルジャーが襲来し、トッドはたった一人で立ち向かっていく》
今見てみると、『小説家になろう』の追放ものにありそうなストーリーだなと思う。
追放された後にまた追放されるのは少し斬新だが。

カートラッセルの無口な演技が渋い!
ちょっと間抜けさが残る風貌だけど、それでもカッコいいと思えてくるのは『ニューヨーク1997』から続く彼の魅力ですね。
『ブレードランナー』に『北斗の拳』や『ウォーリー』を足したような舞台設定も素晴らしい。

肝心のアクションは、次世代式のニューソルジャーがすこぶる弱いという欠点があるものの、最序盤戦闘シーンでの"遮蔽物に隠れることなく、ただひたすらにスクリーン右側に向かって移動しながら銃を乱射し戦場を転々としていく"演出は、正に90年代な感じで凄く好きです。

あと武装がCGに頼らない実弾兵器や火炎放射を使用しているのもいいところ。
薬莢出るのはカッコイイもんね。

ツッコミどころ満載な90年代B級アクション映画版『ブレードランナー』
消耗品同然の戦士が自我に目覚め、守るべき者の為に戦う設定はやはり燃える。
理由はいらない。大好きな作品だ!
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