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初恋のきた道の一のレビュー・感想・評価

初恋のきた道(1999年製作の映画)
3.7
中国の巨匠 チャン・イーモウ監督作品

美しい中国の農村を舞台に、繊細な初恋の物語が瑞々しく描かれる

モノクロで映し出される夫を亡くした悲しみに溢れた世界
かたや、鮮やかなカラーで映し出される恋の始まる希望に満ち溢れた世界
この対照的な演出がお見事で、主人公の感情が痛いほど伝わってくる

のどかな美しい田舎の風景をバックに、全編に渡りゆったりと流れていくストーリー
自由恋愛が許されていなかった当時の時代背景が、映画にも反映されています

物語は主人公の恋の行方から実るまで、そして喪った後を描いているので、ありきたりな結ばれてからの幸せだった過程などは、ほとんど描かれていないというのがミソ

なんといってもチャン・ツィイーのピュア感が本作最大の魅力
恋に落ちたピュアな想いをした表情の可愛らしさたるや…
言葉で言えない気持ちを伝えるのに必死になる姿の、微笑ましくも切ない感じがたまらなくかわいい😇🙏🏻

邦題を付けた方も素晴らしいセンスだともいます👏🏻

[Rotten Tomatoes 🍅89% 🍿90%]
[IMDb 7.8 / Metascore 71 / Letterboxd 3.7]

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