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食人族のRのレビュー・感想・評価

食人族(1981年製作の映画)
4.3
小学生のときに初めて見て、何やこのおもんない映画は、と思ったけど、久々に見ると面白い! 前半、ジャングルの深くに食人族の撮影に行ったグループが、全く戻って来なくなり、彼らを探しに行った別の一団が、食人族に殺された彼らのしかばねを発見。で、死体のそばにあったカメラを回収することに成功する。彼らが撮影した貴重なドキュメンタリーをテレビで放映するかしないかみたいな議論になって、そのビデオの内容を局員たちが見るんやけど、こっからがすごい。まず、ビデオに出て来る動物虐待はすべてリアルだそうで、ってかどう見ても本物なんやけど、それが何よりすごい。特にどデカい亀の解体シーンは見応えが。まず頭を斬!と切ると足が高速でバタバタバタってなって、甲羅を斧で割っていって、ベリっと剥がすんやけど、中身はブヨブヨのはらわたがぷるんぷるんと詰まってて、ワーオ。こうなってるのね。それをグチャグチャ取り出して焼いて食うんだね。キモい。あと、猿の頭から顔を切り取って脳味噌食ってるシーンもあり。うげえ。豚を鉄砲で殺すシーンもあるけど、まだマシに見える。見終わったあと調べてみると、監督曰く、殺した動物はみな食ったそうです。ホンマかいな。こいつらマジとんでもねーなとか思って見てたんやけども、よく考えたら、我々も日常的にお肉やら何やらかんやら食ってます。直接見えてないだけで、ホントは全部こうやって残虐に殺された後のものを、上品ぶって、美味しいお肉でございますほほほほほほほほほとかいいながら、ムシャムシャ食ってるんだよね。同じ穴のムジナっすね。で、最終的には、タイトルからも分かるように、人間が動物同様、ズタズタに引き裂かれて食人族に食べられます。ただ、こっちは本物じゃないねんな。当たり前やけど。その前に延々と泥にまみれたレイプシーンがあったり、まぁひどい内容ですわ。しかもクライマックスの食人シーンは、マジ具合が悪くなったんやけど、それが食人のエグさから来るものか、カメラの揺れすぎから来るものか、もはやわからない。とんでもねー。めちゃめちゃ気になったのは、いったいこの食人族を演じた人たちはどういった人たちなんだろう、ということ。俳優? 本物のアフリカの民族? てか、よくこんな役をノリノリで演じたよね? あと、異様に明るい音楽を、このシーンで流すのぉ⁈みたいな面白味もあって、とにかくどこまでも刺激物。本作に不思議な癒しを感じる人もいるみたいやけど、個人的には、カメラのグラグラに頭が痛くなってしまった。ま、でも楽しい一作ではありましたよ。
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