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タクシードライバーのArxのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.1
大学の時ぶりに見返した。
作品のテーマは、「レイジングブル」や「キングオブコメディ」が引き継いでいるが、それら2作品の方が暴力や人間の虚栄心についてよりスリリングに描けていると思うので、そっちの方が好きだ。

ただ、上記2作品がボクサーやコメディアンという役割を初めから与えられていたのに対し、この作品ではタクシードライバーという職業は単に物語上の設定で、主人公はその事には満足していない。(同業者の先輩にもその事を相談しているシーンがある)
タクシーで街を流しながら、ネオンの明かりと雑踏に惑わされ自分の役割や使命を履き違えていく感じがリアル。

一番好きなのはジョディーフォスターが演じる売春婦役に「君はこんなとこにいちゃダメだ!勉強しなさい!」と説教するシーン。風俗嬢にこういう事する人いますよね。
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