コーカサス

ぼくらの七日間戦争のコーカサスのレビュー・感想・評価

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
2.0
ただ素直に うつむかず 生きるために。

校内暴力もピークを過ぎた80年代後半、学校側は次なる手段として過剰なブラック校則を盾に、生徒たちを縛り始めた。

当時、流行語にもなった“オンザ眉毛”、
“スカートの裾は床上10cm”など、今も疑問に思うような数々の校則に反発し、11人の中学生が身勝手な教師や親たちに宣戦布告する痛快青春ドラマだ。
原作は宗田理(そうだおさむ)、TMネットワークの主題歌も話題となった。

劇中で生徒たちが乗り回す61式戦車は『戦国自衛隊』のために作られたレプリカである。
そして何と云っても、演技力はともかく(?)、本作で華々しくデビューを飾った宮沢りえの存在感が際立つ。

全くの余談だが、筆者も中学時代は男子生徒全員、坊主頭が原則だった。
そんな“くりくり頭の中坊”でも「お洒落したい」と、一部の不良たちはこぞって変形学ランやボンタン、ドカン (既製より若干ゆったりサイズ?のズボンのこと) を着用して登校したものだ。
今思えば、何てことはないお洒落と呼ぶには程遠い格好だが、それでも毎朝その “ゆったりズボンの上に既製の細いズボンを履いて” は何とか検問 (先生)の目を誤魔化し、校門を突破していたあの頃を思い出さずにはいられない…(苦笑)。

230 2020