これブルース・リーの主演第1作だけど、映画としての出来はかなりトホホな内容。ちゃんと通して見るの初めてかもしれない。
70年代リアルタイムの記憶だと、日本ではブルースリーの初期作は当初すべてお蔵入りし、主演4作目にあたる「燃えよドラゴン」(ハリウッド制作のいちばんエンタメ性高い映画)が大ヒット。その直後にリーの死亡が伝えられたことで大騒ぎになった。
ものすごい映画を作った、ものすごいアクションスターがいきなり死因不明で死んじゃったんだよね。当然、ブルース・リーは神格化された。そして初期作はそのあとに順次公開された、という経緯。
たしかにこの作品、昔の香港映画のノリで相当ゆるゆる。客観的に見てラスト20分のバトル以外、見るべきところはほとんどない。お蔵入りさせた配給会社も責められない。
そうはいってもブルース・リー伝説の幕開け作として、映画史には残るんだろうね。