クルードス

死霊のえじきのクルードスのレビュー・感想・評価

死霊のえじき(1985年製作の映画)
3.6
本来なら大作になるはずだったが、予算削減により地味目の作品になったゾンビサーガ三部作の三作目。久し振りに再観賞。

最初の荒廃した街のショットが素晴らしく、ワクワクする。
あの規模で進む物語も観てみたいなあと思ってみたり…。

前作はショッピングモールが舞台でアゲ感のあるアッパーな作りだったが、今回は一転、地下室が舞台の終始ダウナーな作り。

記憶ではローズ大尉がとにかく悪者というイメージだったが、やり方はともかく言ってる事は意外と間違ってなかったり、主人公のサラの主張も100%正しくない。
唯一まともに見えるヘリチームも、それなりに理由があるとは言え、協力をしなかったり、人物描写が多種多様で面白い。
みんな方向性が違うがそれこそが世の中、というセリフがこの映画を表している。

それにしても、トム・サヴィーニによるゴア描写は凄まじい。
ラストのゾンビに襲われていくところもすごいが、何と言ってもマッドサイエンティストがいる研究所が凄まじい。
内蔵をこぼしながら起き上がるゾンビや、脳みその一部だけで生かされるゾンビ等、そのアイデアもすごい。

サントラはあまり好みではないが、一瞬だけ前作のショッピングモールのテーマソングが鳴るところはアガった!