TakashiM

レオン 完全版のTakashiMのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.5
名作であればあるほど「今日は観るぞ!」という心構えと、邪魔が入らない環境が必要。
そんなわけで、名作と言われてる作品でも、まだまだ全然観れてない。

噂に違わぬ、素晴らしい作品だった!

このお話、レオンとマチルダの関係は一言で表現できないあたりが、ほんとに深いなあーと思う。
恋人でもない、親子でもない関係。
すごくシンプルな言葉で表現される関係のようにも見えるし、愛という表現では薄すぎるような、深い繋がりでもあるし。


「掃除」以外の日常生活での二人のやりとりが、涙が出るほど微笑ましい。
ここだけ切り取って、もう一度観たいくらい。
レオンの心が解けていき、マチルダに笑顔が戻ってくる。
その中で、愛情以上の関係が育まれていく。

この二人の交流シーンのいくつかは、完全版で付け足されたらしい。

先に完全版を観ちゃったから思うけど、これらのシーンが無いのは、明らかに物足りないでしょうよ。
観てる側の緊張感をほぐしてくれるシーンであり、逆に緊張感を引き立たせてくれるシーンだからね。


それにしても、ナタリー・ポートマンすごい。大好きだわー
レオンの部屋の扉の前で泣くマチルダ。
ここだけで、圧倒的に引き込まれるし、名作であると確信。
ナタリー・ポートマンが、名優の器であることを、世界中が知った瞬間だね。

復讐心に燃えてるときは、鋭い眼光の、大人びた表情。
でも、危険が迫ると怖くて泣いてしまうのは、ただの子供。
どちらの表情も強烈に印象を残す。

ただ、ナタリー・ポートマンさん。
『レオン』は「今見ると不適切」
「自分の子どもにはどう見せたらいいのかわからない」
「リメイクできるとは思わない」
とのこと。
まあ時代が時代だから、、とはいえですよ、、時代を超えた名作だと思うんだけどな。
もっと前向きに考えて良いんだよ!と言いたい。

ジャンレノは、一昔前のドラえもんのCMを思い出してしまうが、こちらも存在感抜群。
顔がね、どの角度からも絵になるんだよね。
なんかもう、かっこよすぎの渋すぎでズルいわなー
あの帽子、俺が被ったら変人感出ちゃうだろうよ笑
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