しんご

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)のしんごのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

コナンに限らずミステリーとしての真相の構成が変則的なのが印象的な作品。日下と秋吉は実質的には「共犯」なのだけど、日下は秋吉の関与なく単独で犯行実行していると秋吉に思い込ませられているので、刑法的な「共犯」と評価されないというプロットが面白い。

そして、その真相に珍しくコナンより先に小五郎が気付くという点でもかなり異色。今の小山力也さんが悪い訳じゃないけど、神谷明さんの毛利小五郎はやっぱしっくりくるしクライマックスでの観客を惹きつける演技力が凄いなと実感。

ただ、小五郎最大の見せ場シーンがピークで、トリックの実行方法も現実には無理がありすぎるし、何より終盤の蘭ちゃんの行動動機が意味不明(というより身勝手)過ぎて全然入り込めずにどんどん失速してしまった感は否めない。灰原の「人を思いやる気持ち」てそういう意味じゃないかと。
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