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東京画のkurageのレビュー・感想・評価

東京画(1985年製作の映画)
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1983年に来日した際にヴェンダースが撮影したものを中心に。

この年は、初めて親と離れて列車に乗り、上京した。姉妹で原宿に行き、そこがタケノコの里だと知った次第。

当時の池袋西武はイケイケで、前に歩くのが難しいくらい人がいた。なぜか具志堅用高のお店で本人が呼びこみしていたので沖縄そばを食べ、麺の違いに驚いた記憶。ペットボトルのドリンクもコンビニもなく、デパートでカプリソーネを買って飲んだ。

あ、ヴェンダースの映画の話だった。
最新作につながり、役所広司は笠智衆なのだと。
映画に残る町の風景はノスタルジーだけではない。都市生活者が30年以上かけてなくしたものに気づく装置として機能している気がする。
ゴルフ、パチンコと、球を打つ人たちの様子は変わらず。
タクシーは都会を泳ぐ魚。
都会のアリス、ムードある。
コミュニケーションの方法が変わり、ヒトの行動が変化。価値観が変われば、町も変わる。

だけど、小津映画には時を経ても変わらない何かがある。なんでしょうー。
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