山田洋次×藤沢周平、時代劇三作目。
一部、二部ともに素晴らしい映画だったのだが、、、え?キムタクぅ??
というわけで、スルーしていた本作。
藤沢周平は、学生時代~社会人の若い頃にどハマリして、読みふけってました。
武士とは、男とは、何を重んじて生きるべきか。
人として、大事なことは何か。
藤沢周平は、武士の生き様を通して、いつもそんなことを語りかけてくれる気がする。
それって、もともと日本人の本質はこうなんだよ、と言われてる気持ちにもなり、背筋がピンとしちゃう。
本作は脇役陣が実にいいので、美しく繊細な物語にすーっと入り込める。
檀れいは本当に美しいし、完璧な存在感。
そんな中でのキムタクといえば、、
武士にしてはちょっと細すぎだし、セリフに方言は入れているものの、どうしても「キムタク感」は残っていた。
しかし、物語が展開するに連れ、徐々に「キムタク感」は薄れ、鬼気迫る演技で刀を振るう姿は、復讐を誓った盲目の侍の姿であった。
なので、ギリギリ役柄にハマった、と言っても良いのではないでしょうか!
盲目の振る舞い、何となく既視感があったのが「セント・オブ・ウーマン」のアルパチーノ。
鑑賞後にググったら、キムタクはやっぱりものすごく参考にしていたし、オススメ映画にも挙げていた。
俺もベスト映画にチョイスしてます。
なのでキムタクは良いセンス。