まちゃん

バトルランナーのまちゃんのレビュー・感想・評価

バトルランナー(1987年製作の映画)
3.6
近未来、監視社会になったアメリカ。政府は人々の不満を逸らす為にメディアをコントロールして娯楽漬けにしていた。一番人気の番組「ランニング・マン」犯罪者とそれを追うハンターの殺し合いを楽しむ残酷な番組だ。プロデューサー兼司会者デーモン・キリアンは番組出演者として高い身体能力を持つ男に目をつける。元警察官ベン・リチャーズ。政府の非人道的な命令に背き刑務所に送られた男だ。こうしてリチャーズとハンター達の戦いが始まった…。スティーブン・キング(リチャード・バックマン名義)原作の作品だが設定だけを借りてアーノルド・シュワルツェネッガーのスター映画にしたのが潔い。リチャードが進むに連れて新しいハンターが現れる様はブルース・リーの死亡遊戯に似てワクワクした。アイスホッケーの格好をして刃の付いたホッケースティックで襲ってくるサブゼロ、バイクに乗りチェーンソーを武器として戦うバズソー、全身を電飾で覆われてオペラを歌い登場する電気使いダイナモ、ロケットベルトで飛行移動しながら火炎放射器を使って襲うファイヤーボール。個性的なハンター達は魅力的で何とも言えない味がある。気楽に楽しめる娯楽作だ。
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