すずき

ダンボのすずきのレビュー・感想・評価

ダンボ(1941年製作の映画)
3.1
サーカスで働く雌象ジャンボに生まれた、赤ちゃん像ダンボ。
しかしダンボは、生まれながらに耳が異常に大きく、そのせいで象仲間からは邪険に扱われ、笑い者になっていた。
ある日ジャンボは、人間の悪ガキからダンボを守ろうとして、大暴れをしてしまう。
そして狂った暴れ象として檻の中へ…。
ダンボは、彼に同情的なネズミのティモシーの助けも受けて、母親を救う為にサーカスのスターを目指す…

ディズニー長編アニメーション4作目。
前々作「ピノキオ」前作「ファンタジア」でスベった為、本作は予算を減らされた。
その為、露骨にアニメのクオリティが落ちていて、時間も1時間強と短い。
「白雪姫」「ピノキオ」「ファンタジア」の3作は作画が異常だから仕方ないか。
本作の作画は線が抑えられてて、背景もシンプルなものが多い。それはそれで、こぢんまりした可愛い世界観ではある。

だがアニメーション的に特筆に値する所が一箇所ある。
ダンボが誤ってお酒を飲んでしまい、「ピンクの象」の悪夢を見るシーンだ。
背景は真っ黒で予算は抑えられてるんだけど、ネオン色した象が変幻自在のアニメーションを見せる、シャレオツでクレイジーなセンスのトリップ映像!
このシーンだけは、「ダンボ」に興味ない人も一見の価値ありですよ。

しっかし、基本的にジャンボとダンボとティモシー以外、クズしか出てこないアニメなのな。
特に象のオバさん達がド畜生すぎて笑うわ。

1時間の映画だけど、それ以上に内容薄い。
ティム・バートン監督の実写版「ダンボ」は、ここからどう話を膨らませるのか、ちょっと気になってきた。