てっちゃん

ボビー・フィッシャーを探してのてっちゃんのレビュー・感想・評価

3.9
十中八九の人間がマックスポメランクくんのかわいさに悶絶することでしょう。
なにをどうすればあんなかわいい子ができあがるのか不思議だし、あの目の輝きというか透明感はなんなんだ、しかも気怠い感じといい、天使ってこういう方を指すのだろうと1人合点しながら鑑賞。

ひょんなことからチェスに興味を持って、やってみたら、あれよあれよと才能が開花されていくけど、そこには様々な方面からのプレッシャーと周囲の子どもたちとはまるで違う扱いにされていって、仲良かった家族でいて欲しいって気持ちにどうすればいいのか分からない。
チェスに支配されていってしまうけど、チェスと向き合いもするっていう話。

チェスやったことないけど大丈夫なんか?とか思っていたけど、そんなことは心配ご無用でチェスっていうよりかは人間関係の話がメイン。
本作ではそこに天才的な才能を持った子供を取り巻く環境がメインになっているので、すごく観応えがあるのよ。

いろんな界隈で才能を発揮する子供をみていると、本当に楽しんでやっているのかなとか、親が押し付けてるんじゃねえのとか、この子大丈夫かなとか、偏屈な見方をしてしまうけど、誰もが初めは好きで始めたに違いないなと思ったりもした(例外は置いといて)。
そこからどう向き合っていくのかが大事。
本人の意思を尊重すべし。

ところで、本作の天使であるマックスポメランクくんはどのような現在になっているのか探したけど、見当たらなくてやきもきしたけど、こういうのは見ない方が良いが吉なので、探すのをやめました。
てっちゃん

てっちゃん