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僕の彼女はサイボーグのJINのレビュー・感想・評価

僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)
3.7
最初からもう突拍子もなかった(笑)
昔だったらアニメでしかできなかったような話を実写で映像化したっていう感じ。
映像技術の進歩を感じた。
SFラブストーリーなんやけど、アクションも満載で娯楽作品としてはなかなか楽しめたね。
観ればたいていの人は『ターミネーター』や『ドラえもん』といった作品を思い出すはず。
そして全体的なテイストは『猟奇的な彼女』。

タイムトラベルが出てくる話ってけっこうこんがらがってきたりするけど、この作品も「そんなんありか?」みたいな展開が…。
ニワトリが先か?卵が先か?みたいな。
ものすごく都合のイイようにロマンティックに作ってある(笑)
それもまあマンガでも見てると思えば許せる話。

ただ冷静になって思うのは、小出恵介演じるジローが綾瀬はるか演じるサイボーグの彼女に恋をしてるってことの不健康さ(笑)
ストーリーから察するにその執着の仕方を冷静に考えるといろんな意味で変態やと思う。
アニメオタクの人が動く等身大フィギュアに入れ込みすぎてしまったような感じ?
綾瀬はるかのサイボーグっぷりっていうのはなかなかハマってた。
スタイルもボンッ!キュッ!ボンッ!と素晴らしい(笑)

とりあえず、ここまでハチャメチャにやってくれたらツッコミどころも満載でマンガじみてて面白かった。
自分はけっこう好き。
別に感情移入できる要素もそれほどなく、核となるテーマみたいなものもこれと言って見あたらなかったけどね(笑)
なんとなく昔読んだ、眉村卓の青春テイストの入ったどこか甘酸っぱいSF小説なんかを思い出した。
ストーリー作りの面白さを感じられればいいかなっていう作品。
たまには何も考えずにさらっと楽しむだけの映画もいい。
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