ぶちょおファンク

ベルリン・天使の詩のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★2.5 終盤★3.5

天使は恋に落ち、人間界に舞い堕ちた。
そしてモノトーンな世界から恋をして人生が鮮やかに彩り始めてゆく。

映像詩なんで前に観た時は退屈でした。
けど少しは色々な経験をし知識も得て、ちょっとはこの映画の良さを理解できるオトナになったかな…って。

ヴェンダースは本作の字幕日本語訳のために1年間東京に滞在してたようで、かなりヴェンダースの意図に近い翻訳のようです。

DVDのライナーノーツにはこんなエピソードも書いてありました。
公開当時の渋谷の映画館では800席全部が女性客だったそうで、フランス映画社の日本の方が…

「ある哲学者が言ってたんですが、あなたの映画での天使(男性)は我慢強く女性の語る言葉に耳を傾ける。
しかし日本の男性は女性の言ってることに耳を傾けない。
あなたの映画は日本人女性にとっての唯一のユートピアなんですよ」

っという説明を聞いてヴェンダースは日本での自分の映画に女性客ばかりというのを納得したそうです。

日本公開の1988年前後ってまだバブル期やったはずで、傲慢なオトコが幅を利かせてたんでしょうね。

メグ・ライアンとニコラス・ケイジ『シティ・オブ・エンジェル』がリメイクっちゅうか、分かりやすいラヴ・ロマンスになってたりもする。

2017年270本目(再見)