映画大好きザウルスくん

X-MEN2の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

X-MEN2(2003年製作の映画)
3.5
☆再鑑賞☆
【旧シリーズ2作目】
シリーズの根幹にある「人類とミュータントの関係」について1作目以上に深く切り込んだ作品になっていました。

印象に残ったのはミスティークとナイトクロウラーの会話シーン。ナイトクロウラーに「身体を変えられるならなぜ人間の姿をしないんだ?」と問われたミスティークは「それじゃ意味がないから…。」と答えます。こういう自分らしく生きようとするキャラが好きなのでこのシーンにはグッと来ました。

しかし「ミュータントVS人類」に照準を絞ったためX-MENシリーズに期待していた「ミュータントVSミュータント」の能力バトルが少なくなったのも事実です。ウルヴァリンにはちゃんとラスボスが用意されていましたが、その他のキャラクターには人間以外の敵が用意されていなかったのでちょっと物足りなかったですね。この辺りから各キャラがちゃんと活躍するシリーズというよりもウルヴァリン一強のシリーズに方向転換した気がしました(ウルヴァリン好きの僕には好都合なのですが笑)。

ウルヴァリン誕生秘話が後のスピンオフ作品『ウルヴァリンZERO』で細かく描き直されたり、プロフェッサーXとマグニートーの関係が『ファースト・ジェネレーション』で深く掘り下げられたため、今見返してみるとかなり描き込み不足な映画にも感じられました。そういった意味では公開当時だからこその面白さや発見のあった作品だと思われます。