このレビューはネタバレを含みます
ストップモーションのぎこちない動きからでも、コングの感情が伝わってくるくらいこのコングには魅力がある。
それはコングが破壊するだけの単なる怪獣ではなくて、劇中で“美女と野獣”がやたらと引き合いに出てくるように、美女に恋した怪物だからなんだろう。
けど、結局コングは救われることなくビルから墜落死する。
その落ちる直前のコングの悲哀。
人形だと分かっていてもこれだけ伝わってくるとは…。
そう言ったストーリーの魅力もあるけれど、やはりSFXそのものも凄い。
ストップモーションは今でこそぎこちなく見えてしまうけど、“生きているコングを見せよう”という制作者の意気込みが伝わってくるし、当時はきっと本物に見えたのかも。
中盤のコングvs恐竜も良くできているけど、やはり目を見張るのはラストのエンパイア・ステート・ビル。
コングvs複葉機のシーンで、突然飛行機の主観になったのは興奮してしまったw