あなぐらむ

風のある道のあなぐらむのレビュー・感想・評価

風のある道(1959年製作の映画)
3.9
ラピュタ阿佐ヶ谷井出俊郎特集。
川端康成原作の姉妹もの、自分の想いか親の思惑か、結婚へと揺れる女心を演じる芦川いづみんの魅力炸裂。
意外とタフな長女北原三枝にも増して、末っ子の清水まゆみが溌剌とした現代娘を好演、健康的なお色気(美脚!)は西川演出の真骨頂。大坂志郎が渋い。
家の為に嫁ぐ事(これ恋路と生活を天秤にかけ好きな男を捨てた母のエゴなのがもうね)の前で、自らの恋慕に苦しむ芦川いづみんの選択。貧しくも障害児の為に渡航する若者を選ぶか、華道の家元で贅沢に暮らすかの二択。
意外にも苦味爽やかみが残るのが西河流。