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レインメーカーのKeNのレビュー・感想・評価

レインメーカー(1997年製作の映画)
3.4
U-NEXTにて。久しぶりの再見&レビュー書き込み

「全ての弁護士が少なくとも一度は超えてはいけない一線を越えてしまう。その気はなくとも。それを繰り返すうち線は永久に消え失せる。ただの弁護士ジョークになってしまうんだ。“汚れた水の中で泳ぐもう一匹のサメ”。」by ルディ


ジョン・グリシャム原作の『原告側弁護人』をフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化した法廷ものの佳作。

初めて観た時にはめちゃめちゃ面白かったように感じたが、久しぶりに改めて目にするとなんか今ひとつの気が。
司法試験に合格したばかりの新人弁護士が、初めての訴訟で大手保険会社を相手に勝訴するなんて現実には絶対にありえないし、正当防衛とはいえ過失致死罪を犯してしまったにも関わらず、弁護士が彼女に罪を被らせてしまったりとか、展開にかなり無理がある…。そもそも法廷とは関係のないところで進むDVやロマンス話を挿し込む必要性があったのか疑問であり、完璧主義者のはずのコッポラの作品にしてはなんか腑に落ちない部分が多々目につく。
ただ法廷でのやり取りは素人にも分かりやすいし、ダニー・デヴィート演ずる助手役(…というより指南役か)の違法行為紛いの証拠集めや情報収集の仕方など見ていて面白い。
まぁでも、同じ法廷ものなら『12人の怒れる男』や『エリン・ブロコビッチ』、『アラバマ物語』などの方がやはり見応えがあるかな。

しかし、マット・デイモンが若い!20年以上も前の作品なので、当然といえば当然だけど…(苦笑) あとテレビドラマの『HOMELAND』に出演する頃にはすっかりオバサンになっていたけど、この頃のクレア・デインはめちゃめちゃ可愛かったなぁ。
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