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アメリのkaneのレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
1.7
賛否両論がはっきり分かれる映画と聞いて、自分はどちらに分類されるのだろう、そんなことを考えてる時点でたぶんもう決まってるんだろうなぁ、何てことを思いながら観たら、案の定、否の方で…。

薄気味悪い絵本の世界に引きずり込まれ、悪酔いしてオシャレとは何なのかがわからなくなる。
人に言わせれば、素敵で可愛らしい世界観なのだろうが、くらくらと眩暈に襲われる。

雰囲気が人を選ぶのは仕方ないとして、どの人物にも全く共感出来ないのが苦痛でしょうがなかった。ちょっとした不遇を背負った人達が登場するが、どの人もそれなりに満足がいく生活を送れてしまっている。アメリも不運な境遇ではあるものの、アメリ自身も大して気にしてないように見える。それぞれの人物をどうやってみれば良いのか最後まで焦点が合わなかった。

何と言っても、アメリのする行動する行動がお節介に感じる。あんな嘘偽りの行動で人を喜ばし、それを見て自分も嬉しい、なんて考えが一人よがりで腹が立つ。誰かの手によって創作された幸福より、不幸な真実を知った上でそれを乗り越えることが重要なのだと思う。
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