文吾は渡世人仲間では名の知られたイカサマ賭博師。だが、酒のいざこざで女房と別れてからは博打から足を洗い、乳飲み子の健一と一緒に飯場を渡り歩いている。ある日、彼は飯場の親方と喧嘩をして追われ…
>>続きを読む樋口一葉の短編小説『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』の3編をオムニバス形式で映画化。市井に生きる女性を描いた詩的で美しい今井正の最高傑作。
東京の大学に通う岩垣が帰省したのを機に集まった旧友たち。だが岩垣は出資者の女中に手を出し追い出されてきた身で、ある者はそんな彼を責め、またある者はかばおうとする。今や異なる境遇で暮らす彼ら…
>>続きを読む身寄りのない薄幸な娘・みどり。港町の船大工にもらわれたものの、邪険に扱われる毎日だった。そんなある日、町にやってきた女剣劇一座に魅了されたみどりは、家を出て一座を追いかける。やがて彼女は歌…
>>続きを読む1年前に大金を奪うも金がなくなり、銀行の襲撃をもくろむ矢崎哲男。まずタクシー運転手を射殺し、車を奪い銀行に乗りつけた。だが、銀行前の派出所には、東北の貧農出の江藤隆が詰めていた。一方、銀行…
>>続きを読む太宰治の遺児、それも名作「斜陽」の中に描かれている愛人の子という宿命に生きる多感な少女が、貧しい生活苦と闘い抜き、前向きに、愛と誇りと哀しみを秘めながらも美しく成長して行く人間ドラマ。