鳥取藩御納戸役小倉彦九郎(三國連太郎)は、主君と共に参勤交代で在京すること一年二カ月の後、懐かしの国許へ向かった。彦九郎は江戸での加増を、一刻も早く家で待っている愛妻のお種(有馬稲子)に知…
>>続きを読む樋口一葉の短編小説『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』の3編をオムニバス形式で映画化。市井に生きる女性を描いた詩的で美しい今井正の最高傑作。
文吾は渡世人仲間では名の知られたイカサマ賭博師。だが、酒のいざこざで女房と別れてからは博打から足を洗い、乳飲み子の健一と一緒に飯場を渡り歩いている。ある日、彼は飯場の親方と喧嘩をして追われ…
>>続きを読む恥に生きるな、男で生きろ!蛮勇と腕力だけの暴れん坊が軍隊生活を皮切りに、幾度か悪徳やくざと対決しながら、遂に恩を受けた親分の組織を継いで大事業を成し遂げる勇壮男性編。
陽が沈み、夜霧に巷の灯がともる頃、上野駅裏の交番はてんやわんやの忙しさ。西郷さんの銅像が見下ろすこの公園付近ではスリ、家出娘、ポン引き、愚連隊、酔っ払い...様々な人々がお巡りさんの世話を…
>>続きを読む太宰治の遺児、それも名作「斜陽」の中に描かれている愛人の子という宿命に生きる多感な少女が、貧しい生活苦と闘い抜き、前向きに、愛と誇りと哀しみを秘めながらも美しく成長して行く人間ドラマ。
昭和19年。全国から徴用された少女たちが女子挺身隊として軍需工場で働いていた。光学機器を生産する東亜光学工業では、挺身隊の組長・渡辺ツルが少女たちをまとめ、レンズの増産に従事していたが、や…
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